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県:「不幸なネコ減らしたい」 地域ぐるみで管理--来年度からモデル事業 /徳島
 ◇来年度から3年間
 猫の殺処分や虐待をなくそうと、県は来年度から3年間、捨て猫や迷い猫を地域ぐるみで管理するモデル事業に乗り出す。住民や県獣医師会の協力を得て、飼い主のいない「地域猫」に不妊去勢手術を施し、繁殖を防ぐ取り組み。県は「猫の苦情を減らし、住民と猫の共生を目指す試み。処分される不幸な猫を少しでも減らしたい」としている。【岸川弘明】

 昨年度、県動物愛護管理センター(神山町阿野)で殺処分された猫は2467匹。犬に比べ若干少ないが、犬の殺処分数が過去10年間で減少傾向にあるのに対し、猫はほぼ横ばい状態が続く。「近所に野良猫が多い」「ふん尿が臭い」などと、センターに寄せられる猫の苦情も年々増加しているという。

 県生活衛生課の西條和芳・技術課長補佐(動物愛護・衛生担当)は「犬の飼い主には法律や条例で縛りがあるが、猫については明確な規定がない」と行政対応の難しさを訴える。県内にも猫の不妊去勢に携わる民間団体はあるが、2万円前後はかかるという手術経費の負担が活動の障壁となっている。

 モデル事業では、地域猫を巡る苦情が多く寄せられる地域から、自治会などを中心に住民主体で活動に従事できる10地域をモデル地域として選定。1地域20匹程度を不妊去勢し、半年後に住民アンケートを実施して猫による被害や苦情が減ったかを調べる。

 県内で猫の不妊去勢の啓発活動に取り組むボランティアグループ「ミルク」の平野登美子代表は「地域猫に無責任に餌をやる人もいるが、結果的には飼い主のいない可哀そうな猫を増やすことになる。行政のバックアップがあるのは一歩前進。命に対する意識向上につなげるきっかけにもなれば」と期待する。
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by doubutukikin | 2009-10-03 07:54 | 動物関連記事
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